パリのカフェとビストロって違うもの?
Quelle différence entre café et bistro ?

 

 カフェとビストロって一体何が違うんでしょう?
今日では、フランス人にとってさえ、カフェとビストロの
違いを説明するのはとても難かしくなっています。

 ビストロの語源を探ってみても、ビストロというのは
どうも曖昧な言葉です。語源についての伝説で、こんな
素敵な話があります。ビストロという言葉は、ナポレオンの
ワーテルローの戦いでの敗北のあと、1815年のパリ占領のころに
出現したと言われています。パリにいたロシア人の兵士たちが、
急いでお酒を飲みたがって、居酒屋で、ロシア語で「急げ!」を意味する
 « bistro, bistro ! »と叫んでいたというのです。実際のところ、
この言葉は1880年代に、庶民的な地区や労働者街にできてきた、
カウンターでワイン一杯をひっかけられるような場所を指すために
使われるようになりました。

 ビストロという言葉が洒落た言葉になってしまってから、地区に
よってはこの庶民的な面を少し失ってしまったところもあります。
今日のカフェとビストロを区別するのは簡単ではありません。
ビストロは主人と奥さんがやっている、和やかな場所だと
言われます。気楽に食べたり、飲んだりしにやって来れる、
温かみのある店で、形式ばった場所ではありません。
そんな雰囲気に惹かれて、今ではレストランでもビストロ、と
名前を変えていく店もあるのです。というのも、フランスに
沢山存在している、美食家のための豪華なレストランでは、
気楽に振る舞うことができないからです。これがレストランと
ビストロとの大きな違いです。

 日本のみなさんにとってカフェとビストロの違いを理解するのは
より一層難かしいでしょう。というのも、店の正面にビストロと
書いてあればビストロかといえばそうでもないのです。
今では店にビストロ、カフェ、ブラッスリーと書いてあるような
店も、レストラン、カフェと書いてあるような店も沢山あります。
フランス人は、家の通り沿いにあるカフェをビストロと感じて
そう呼ぶこともあります。そればビストロと書いてなくても
そう呼ばれるのです。ちなみにパリのどこの通り沿いにもあるような
カフェ(ビストロと呼ぶべき?)では、エスプレッソから
ビールにワイン、本日の料理まで揃っているのが普通で、
カウンターにはしょっちゅう男性たちがつどっています。
もちろんテラスもありますよ。